水没の危機


 19世紀以降、地球温暖化の影響によって、地球全体の海面が上昇しています。海面上昇は、温暖化によって大陸氷床が融解することによって、平均海水面が高くなることです。

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 キリバスは、太平洋に浮かぶいくつもの小さな環礁が集まってできている国です。しかし、その多くが海抜0.6~1メートルで、温暖化による海面上昇の影響に大きな被害を受けてしまいます。
 このような国では、近い将来海面上昇によって、陸地が浸水して人々が住めなくなります。キリバスでは、20~30年で居住が不能になると予測されています。

 そのため、キリバス政府は海面上昇で国土が沈没してしまう前に対策が必要だとし、異国の土地を購入して国民の移住を始めています。しかし、キリバスは太平洋の真ん中に浮かぶ国で、周辺には移住できるような国がほとんどありません。そこで移住先に選んだのが、キリバスから2000キロメートル近く離れたフィジーです。度重なる交渉の末、ついにフィジーの島の1区画を約9億円で購入することになりました。
 また、海面上昇はキリバスだけの問題ではありません。世界中の海抜の低い国々が陸地の水没の危機にさらされ、多くの環境難民が発生することが予測されます。

 そして、海面上昇による被害は陸地の水没だけではなく、その他にさまざまな悪影響を生みます。例えば、日本でも漁業が大きなダメージを受けたり、地下水位の上昇によって、地下鉄などの地下道が崩壊の危険にさらされるなどが予測されます。

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